わなに”ウリ坊”6頭も! 「かわいいけれど…」 田や樹木に被害あり

2020.07.12
地域

箱わなにかかった6頭のウリ坊=2020年7月6日午前11時42分、兵庫県丹波市山南町太田で

兵庫県丹波市山南町太田地区の農会が山すそに仕掛けていた箱わなに、イノシシの子ども「ウリ坊」が6頭、一度にかかった。農会長の男性(63)は、「こんなにたくさん獲れるのは珍しい。小さいのでかわいいが、放っておくと増えてしまう。わなの仕掛けを調整して落ちやすくしたのがうまくいった」と喜んでいた。

箱わなは、地元企業の「陸網技研工業」社製。4年前から設置していたが、何度もエサだけ食べに来ては逃げられていたという。この日は正午前に、仕掛けを調整し直し、「一番浅く」したところ、それからわずか2時間のうちに6匹が捕まった。

エサは、好物のぬか(米袋1杯分)と塩(1・5キロ)をわなの奥にまき、おびき寄せのために入り口まで少しずつ置いた。「“餌付(えづ)け”のようになっていたので、安心して入ったのだろう」と男性。「子どもだけで迷子になったのかも」と話す。

イノシシは、体に付いたダニを取るために田んぼで転がるため、水稲に被害を及ぼし、また、エサのミミズを掘り出すために寺の樹木の根を掘り返す被害も出ているという。

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