新型コロナウイルスの影響で都市部を中心に進んだ在宅勤務「テレワーク」の拠点にと、兵庫県丹波市のNPO法人「情報社会生活研究所」(細見靖代表)が、同市氷上町石生の空き家を改装し、利用者の受け入れを始めた。複数人が共同で仕事ができる「コワーキングスペース」やミーティングルームなどを備え、都市部の利用者と地元の利用者との交流を通し、新たな活動が生まれることを期待している。
住所にちなみ「iso乃家(いそのけ)」と名付けた。1階はコワーキングスペースのほか、プレゼン用のモニターやホワイトボードを備えたミーティングルーム、宿泊ができる寝室がある。2階はセミナーやワークショップなどが開ける大広間で、ステージもある。
またインターネット(フェイスブック)上に会員制コミュニティ「実践ローカリズム」(月額1100円、オンラインサロン)を開設。主に都市部からの参加を想定し、地域と関わるための情報交換の場にしてもらい、移住する前段階として「iso乃家」を活用してもらうイメージ。地元の利用者にもコミュニティに参加してもらうことで、交流が生まれることを思い描いている。
細見代表(53)は、「コロナが大変な中、時代に合った展開ができると思う」と話している。
「実践ローカリズム」会員は無料で施設を利用できる。一般の施設利用は1日550円。法人契約も用意している。
詳細は「情報社会生活研究所」で検索を。