兵庫県丹波市の青垣地域が、雷を伴うバケツをひっくり返したような激しい雨に見舞われた21日午後1時20分ごろ、青垣小学校正門前の道路沿いの電線に雷が落ち、周囲が一時停電した。
「ドーン!バリバリ」という轟音が、校舎のガラスを揺らした。正門前からスクールバス乗り場のバス停留所の間で焦げた電線が垂れ下がり、バチバチと赤い火花を上げるのを多くの児童が見ていた。ちょうど掃除の時間で、こわくて泣き出す低学年の児童もあったという。教師が現場を見に行くと、焦げたケーブルの一部が落ちていた。
2年生の女子児童は、「ぶらーんとした線から、赤いミニトマトみたいなのが落ちるのが見えた」と話していた。
垂れた電線の危険性を鑑み、同校は一部児童を保護者に引き渡したほか、バス停が使えないため、校内の駐車場で児童がバスに乗車した。
堀博文校長は「学校のすぐ近くに落ちたことは音と振動で分かった。子どもたちが無事で、学校の施設が被害を免れ、何よりだった」と話していた。
国交省テレメーターによると、同校近くの午後1時の1時間雨量は、34ミリに達した。