兵庫県丹波市の崇広小学校は登校時、元気の良いあいさつができた児童の手に“ごほうび”のスタンプを押している。かわいらしいばい菌マークのスタンプで、水で洗い流せることから、元気なあいさつの意識付けとともに、新型コロナウイルス感染予防の手洗い励行との相乗効果を期待している。
「新型コロナ感染予防のため、マスクを着けるようになってから、みんんなのあいさつの声が小さくなり、元気もなくなったような気がする」と感じた児童会が、それらを解決する取り組みとして提案。7月下旬から実施している。
児童数が多いため、学年ごとにスタンプ押印日を設定している。
低学年はスタンプ欲しさも手伝ってか、元気いっぱいに「おはようございます」とあいさつ。校門付近に児童会役員6人が立ち、あいさつの“出来”を判定し、大きな声が出せていた児童の手の甲に“元気印”を押していた。
せっかく獲得したスタンプだが、教師や児童会役員らは、「ばい菌マークは、給食の時間までに消えているように、きちんと手を洗いましょう」と児童たちに促している。
スタンプを押してもらった1年生の女子児童は、「スタンプを押してほしいから大きい声であいさつをしているよ。あいさつをすると気持ちがいい」と笑顔を見せていた。
児童会長の女子児童(6年)は「取り組みを始めて、徐々にあいさつの声が大きくなってきた。これからもできるだけ長く続けて、みんなが自然に元気よくあいさつができる雰囲気をつくっていきたい」と話している。