兵庫県丹波市春日町の果樹園「真楽園」(細見眞也代表)のブドウ園がこのほど、開園した。たわわに実ったブドウを購入できるほか、もぎ取り体験も楽しめる。
計40アールのほ場に、30品種90本を栽培。現在は巨峰やブラックビートなど「黒系」品種が収穫でき、9月ごろからシャインマスカットなどの「緑系」、クイーンニーナなど「赤系」と続く。9月末ごろまで楽しめるという。
細見代表(67)によると、7月は長梅雨で、8月は一転して猛暑が続くなど天候は安定しなかったものの、例年通りの出来栄えになったという。
細見代表は地元企業を定年退職後、果樹園の整備中に脳出血で倒れた。左半身にまひが残りながらも、こつこつとほ場を整備。2016年に念願のオープンを果たした。
このほど、地元・大路小学校2年生が同園を訪れ、収穫を体験した。細見代表からブドウの生育過程を教わり、例年以上に獣害に悩まされたことなどを聞いた。細見さんは「カラスたちは、お礼も言わずにブドウを持って行ったんだよ」などと話し、児童を笑わせていた。
開園時間は午前10時―午後4時。黒系は100グラム130円、緑系は同170円、赤系は同180円。