”秋の味”お先に堪能 野鳥の「ヤマガラ」 鈴なりの果実に飛び交う

2020.08.26
地域自然

エゴノキの果実をくわえるヤマガラ。腹のオレンジ色が美しい=2020年8月23日午後3時55分、兵庫県丹波篠山市今田町下小野原で

静かな森の中で耳を澄ますと、あちらこちらから「コツコツ」という音―。兵庫県丹波篠山市今田町下小野原の山林で、野鳥の「ヤマガラ」(シジュウカラ科)が、鈴なりに実ったエゴノキの果実を目当てに飛び交い、ひと足早い”実りの秋”を堪能している。

木の上でパクリ

ヤマガラたちは、小さなくちばしで素早く果実をもぎ取ると、枝の水平な部分に飛び移り、両足で果実をしっかりと固定。毒のある果肉の中から黒くて硬い種子だけをつまみ出し、キツツキのように種子に何度もくちばしを突き立てては、中の柔らかな部分を食べていた。

割った種子は全て食べるのではなく、餌が乏しくなる冬に備えて、地面や幹に空いた穴などに隠しておく「貯食行動」も観察できる。

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