部活コンビが狙う笑いの頂点 「春高」準V、全米大会Vの「スタメン」 SNSでじわじわ人気

2020.08.01
ニュース丹波市地域地域

お笑い芸人として活躍する「スターティングメンバー」の佐藤さん(右)と志方さん=2020年7月23日午前11時43分、兵庫県丹波市柏原町柏原で

高校女子バレーボールの強豪、兵庫県丹波市の氷上高校女子バレーボール部出身で、2012年の「全日本バレーボール高校選手権大会」(春の高校バレー)準優勝時の主力メンバーだった佐藤由梨さん(25)が、お笑いコンビ「スターティングメンバー」(吉本興業所属)を結成し、相方の志方英香さん(29)と共に笑いを届けている。志方さんも高校時代はサッカーに打ち込み、共にスポーツに青春をささげたコンビ。SNSなどを利用してネタを公開、閲覧数は数百万回に及んでおり、じわじわと人気を得ている。2人は「駆け出しの芸人、なんでもする」と話している。

お笑いの頂点を目指す「スタメン」

「あるあるネタ」をダブルボケで

佐藤さんは同校2年時の春高で、守備的ポジションのリベロで憧れのセンターコートに立った。大学卒業後の1年間、同校の臨時講師として体育を教え、同部の副顧問として指導に当たった。

幼いころからお笑い好き。強豪ならではの猛練習を厳しく指導する中で、心を“鬼”にした指導より、笑いを求める方が自分には合っていると気付き、矛盾を抱えていたという。同部の川釣修嗣監督に相談し、背中を押してもらった。

昨年4月から、同社の新人タレント養成所「吉本総合芸能学院」(NSC)に入り、志方さんと出会った。2人はアスリートとして考えに共感する部分を感じ、コンビを組んだ。

志方さんは高校卒業後、アメリカにサッカー留学。現地の短期大学2年時、ゴールキーパーとして全米大会で優勝に貢献した。その後、夢だったお笑い芸人を目指してNSCに入った。

新型コロナウイルの影響でステージに立つ回数が少ないため、若者に人気の動画アプリ「Tik Tok」を活用してネタを公開したところ、再生回数が380万回を超えたことも。130本ほどのネタを公開しており、主に中高生の支持を集めている。

7月から丹波市の地域ラジオ「805たんば」でも番組「スターティングメンバーのミーティングルーム」(毎週月曜午後8時から)を持ち、フリートークでリスナーを楽しませている。

2人は「自分たちは『お笑いサーカス団』。面白い動きでも笑いを取りたい。テレビ番組に出る芸人になる」と意気込んでいる。

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