兵庫県丹波篠山市の果樹園に真っ白な球体のキノコ「オニフスベ」(ハラタケ科)が出現した。果樹園の男性(87)は、「10日前までは野球の球くらいだったのに、今ではバレーボールくらいにまで大きくなった。変化がおもしろいので成長を見守りたい」とにっこり。まるで満月のようなキノコが、緑の草地で異彩を放っている。そういえば、明日10月1日は中秋の名月―。
約13―26センチまでの大きさのものが4つ発生。男性によると9月初旬から次々に姿を現したという。
さらに、昨秋に発生したオニフスベが朽ちることなく現存。「茶色くなってスポンジみたいに軽く、風が吹くたび、あちこちに転がっていく。刺激を加えると茶色いほこりが舞う。これが胞子やろか」と足で突いて見せる男性。「来年はもっとたくさん発生してくれたらうれしいなぁ」と笑っている。