彼岸を過ぎた兵庫県丹波市内では示し合わせたようにあちこちでヒガンバナが咲き、秋の田園風景に彩りを添えている。赤い花の中にまじって、ときおり白いヒガンバナ(シロバナマンジュシャゲ)も見られる。
同市氷上町の田んぼのあぜには、昨年と同じ場所に今年もすっくと白いヒガンバナの一群が出現。辺りに清涼感を漂わせている。
赤いヒガンバナは、仏教で天上の花の名をさすめでたい意味の「曼珠沙華」を別名にもつ一方、墓地によく見られることや、悟りの世界をさす「彼岸」のころに咲くことなどから「死人花」「幽霊花」などの別名もあるという。
白いヒガンバナは、このような別名はなく、花言葉は「また逢う日を楽しみに」「思うのはあなたひとり」だそう。