兵庫県丹波篠山市の西紀北小学校の児童会がこのほど、米寿(88歳)を迎える同校区内のお年寄り6人に千羽鶴を贈った。千羽鶴は、全校児童29人と地元住民らが、1年を通じてこつこつと心を込めて折ってきた。受け取ったお年寄りは涙を浮かべながら、児童からの温かな贈り物に感謝していた。
同校は「敬老の日」がある9月に毎年、米寿を迎えるお年寄りに千羽鶴を贈っている。
17日には児童会会長の坂本龍斗君(6年)、副会長の薄墨凌君(同)、書記の細川樹君(5年)の3人が、谷掛きよ江さんら3人の自宅を訪問した。
谷掛さん宅を訪れた児童たちは「これからもお元気で過ごしてください」などと書いた手紙と共に千羽鶴を手渡した。受け取った谷掛さんは「ありがとう」と涙ぐみ、「心がこもっていてきれい。お金で買えない宝物。大事に玄関に飾らせてもらいます」と喜んでいた。
児童会の3人は「直接手渡せてよかった。すごく喜んでもらえたので自分もうれしくなった」と話していた。