「罰当たりなことを」 神社屋根の銅板盗まれる 窃盗容疑で捜査

2020.10.19
ニュース丹波市事件地域地域

銅板が剥ぎ取られたお堂の屋根=2020年10月13日午前10時34分、兵庫県丹波市山南町谷川で

兵庫県丹波市山南町の「首切地蔵尊」で、お堂の屋根の銅板が剥ぎ取られ、盗まれる事件が発生した。同地蔵尊保存会(衣笠正延会長)は丹波警察署に被害届を提出、同署が窃盗容疑で捜査を進めている。

同地蔵尊は、民家から離れた山奥にあり、経路が1本の袋小路。7体の首切地蔵をまつるお堂の後ろ側の屋根(縦約2メートル、横約5・5メートル)の下半分(約5平方メートル)が被害に遭った。

衣笠会長(75)によると、10月1日午前8時ごろ、屋根の銅板が剥がされていることに気付いた。前日9月30日午後4時ごろまで同地蔵尊の事務所に駐在していたが、異常はなかった。

衣笠会長は、「よくもまあ、こんな罰当たりなことができるなあ」と憤り、今後の対策として、「防犯カメラの設置を急ぐとともに、不審車両に気を配りたい」と話している。被害に遭ったお堂の屋根はブルーシートを掛けて養生している。

同地蔵尊では、2009年10月にも事務所の窓ガラスが割られ、土産物の数珠や飴などが盗まれ、参道脇に立ち並ぶ地蔵のうち1体が倒されるなどの被害があった。

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