日本六古窯の一つ「丹波焼」の窯元がさまざまなサービスを行ったり、陶器市を開いたりする新しいイベント「秋の郷めぐり」が21日―11月23日、兵庫県丹波篠山市今田町の各窯元や「立杭陶の郷」(同町上立杭)などで開かれる。今年は新型コロナウイルスの影響で中止となった「丹波焼陶器まつり」(毎年10月開催)の代替イベント。約1カ月の期間を設け、平日限定のクーポン券なども用意することで、「密」になることを防ぎたい考え。
各窯元が趣向を凝らした独自のサービスを行う「窯元めぐり市」と、期間中の毎週土曜日午前10時―午後4時に陶の郷で開く「陶の郷土曜市」の2本立て。
窯元めぐり市には、丹波立杭陶磁器協同組合に加盟する50窯元が参加。割引や粗品の進呈、書画の実演などのサービスを行う。平日に陶の郷に来場者した人には抽選で、参加窯元で使える500円クーポン券を贈る。総額100万円分を発行する。
参加窯元が分かりやすいようにと、各窯元には期間中、「丹波焼」と書かれた提灯を下げる。
土曜市には、毎回20窯元程度が参加してお得な陶器を野外販売。7日は若手陶芸家でつくる「グループ窯」が作品や飲食の販売、当日限定のクーポン発行などを行う。実行委員長の森本芳弘さんは、「お客様に来てほしいと思うものの、このご時世、大々的にはできない。期間を長く設けているので、ゆっくり、のんびりと秋の丹波篠山を楽しんでもらえたら」と話している。