原っぱに焼きたてパン? まるでカンパーニュ 正体はあのキノコ…なぜか不思議な形に

2020.10.05
地域

こんがり焼き目がついたパンのように見えるオニフスベの老菌=2020年10月5日午前10時44分、兵庫県丹波市内で

兵庫県丹波市内の原っぱで5日、焼きたてのパンのような褐色の物体が見つかった。十字に入った切れ目が、フランスの田舎パン「カンパーニュ」の焼き模様にそっくり。はたして正体は?

直径18センチほどあり、パンなら食べごたえがありそうだが、この不思議な物体はキノコ。周辺に、成長すればサッカーボールほどの大きさに成長する「オニフスベ」がたくさん生えており、物体は成熟したオニフスベの老菌(成長を終え、胞子を放出する個体)と見られる。

一般的にオニフスベは老菌になっても空気の抜けたボールのようにしぼむ。切れ目が入った理由は定かではないが、枯れた小枝が散乱するサクラの木の下に生えており、枝が何らかの拍子に引っかかって表面を傷をつけた可能性がある。

若いうちは食べられるが、老菌は食用に不向き。においをかいでみたが、小麦のかぐわしい香りとは別物だった。

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