兵庫県丹波篠山市今田町の雑木林で、全体が肌色で先端が細かく枝分かれし、サンゴのような姿をしたキノコが見られる。山主の男性(78)によると、キホウキタケと思われ、「昔から、丹波篠山特産の黒枝豆の収穫時期にこの場所に生える」という。
100平方メートルほどのエリアに10株ほどが確認できる。サイズは、高さ約10―20センチ、幅約10―25センチ。林床から小さな手が無数に突き出しているようにも見える。
男性によると、このキホウキタケには毒があり、食べられない。「最近、脚腰が弱り、山に入る機会がめっきり減ったので、久しぶりに見た」とほほ笑んでいた。
これに似たキノコで、全体的に白っぽく、先端だけがピンク色をしているホウキタケがあり、「地元では『ネズミの手』と呼んで食べている」という。