自治会長を10年バンド演奏50年 山本晴朗さん(丹波篠山市)

2020.10.18
たんばのひと

山本晴朗さん

何事もみんなで楽しむ

11月27日、神戸市で開かれる「災害に強い森づくり推進大会」で、昨年度に自治会長として集落で行った整備事業の事例発表を行う。自治会長を務めて10年目。就任時から年末に「比較的若い衆の会」を開き、65歳未満の住民や出身者で公民館周辺の草刈りや掃除を行い、忘年会で親睦を図ってきた。「自治会の行事は出身者にもできるだけ参加してもらい、フェイスブックでもつながっている。まずは地元に愛着のあるUターン者を増やしていきたい」と考えている。また例祭では高齢者も参拝できるようにと、135段の石段の上に位置する神社でだけでなく、石段の下でも神事を行った。「あちこちの祭事が簡略化される中、なんとか住民みんなで参拝できる方法を考えた」

コロナ禍の今年は「自粛ばかりでなく、なんとか工夫して集まれる機会を」と、例会を「青空集会」で行った。

1971年、フォーク歌手の高石ともやさんがコンサートで来篠した時に青年団仲間7人ほどでバンド「県多紀ハッピーボーイズ」を結成。市内外のさまざまなイベントに出演した。6年ほど前からはバンド名を「県多紀,S」に変え、3人のメンバーで、障がいの有無に関わらず一緒に楽しむ「とっておきの音楽祭」に出演している。「観客の顔が見える距離で心のキャッチボールができるのが楽しい」

篠山市役所での勤務時代はまちづくりに携わった。その経験を生かし、現在、市民プラザで市民団体の支援に関わる。「音楽を通して広がった人脈を生かし、市民団体と地縁団体とのパイプ役を果たしたい。音楽祭出演の経験から何事もみんなで楽しむことへの思いが強くなった」とほほ笑む。68歳。

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