兵庫県芦屋市の榎戸晶子さん(58)が3年に1度のコンクール「第4回ニューヨーク植物園トリエンナーレ」で入選した植物画「Black soy bean ’Tanbaguro’」の複製画を14日、同県丹波篠山市に寄贈した。市は市民に披露しようと、今年中に展示を計画している。
同コンクールはアメリカボタニカルアート協会が主催し、38点が入選した。榎戸さんの作品は同市特産の黒豆と黒枝豆をほぼ実物大に描いた水彩画。知人を通して黒豆生産農家の塚本逸男さんの畑を観察するなどして作品を仕上げた。
同コンクールの今回のテーマは「Abundant Future(豊かな未来)」。県内の農産物の中でも有名な黒豆を取り上げ、「脈々と受け継がれてきた黒豆の歴史を知り、これからも大切に守られていってほしい」との願いを込めて描いたという。
同植物園で11月21日から展示会が開かれる予定だったが、コロナ禍でオンライン展示会に変更。来年、ロサンゼルスで展示会が開かれる予定で、その後、3年かけて全米で巡回展が開かれる。榎戸さんは「世界中の人に丹波篠山の黒豆が広く認知されれば」と話している。