退任前に会見「後味の悪さ残る」 落選の市長が心情語る 5万円給付公約は「見送るべき」

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1期4年間や、選挙戦について会見で思いを述べる谷口市長=2020年11月24日午前10時30分、兵庫県丹波市氷上町成松で

15日投開票の兵庫県丹波市長選挙で落選した谷口進一市長が24日、12月4日の任期満了を前に会見を開き、1期4年間の市政運営を「生涯忘れない4年間になった」と振り返った。選挙戦の話題にも触れ、「ノーサイドとは言い難く、後味の悪さが残っている」と述べた一方で、再び市長選挙に挑戦する意欲については「年齢的なことを考えると現時点ではない」と話した。谷口市長は市長選で、新型コロナウイルス対策として全市民に5万円を給付するなどの公約を掲げた前市議会議長の林時彦氏に敗れた。

この4年で他の自治体間や大学、企業との連携を深めようと努力したとし、「にっぽん恐竜協議会」への参加や、京都府福知山市と兵庫県朝来市との3市連携などを成果として挙げた。うれしかったことは、昨年開校した農業を学ぶ「農(みのり)の学校」の卒業生の多くが丹波市に就農・就職したことなどを挙げた。

選挙戦について、自身の落選理由を分析。当選した林氏が掲げた、ごみ袋の値下げや5万円給付、新庁舎建設反対などの公約を「具体的だった」と評し、自身の主張については「総花的で市民の心には響かず、現職のつらさがあった」と話した。

さらには、林氏が5万円給付の公約を出陣式で初めて発表した戦術を「巧妙だった」とした一方で、「有権者は公約を見て決める。本来、公約は十分に熟慮ができるタイミングで出されるものだ」などと戦術に疑問を呈した。5万円を全市民に給付すると約32億円かかるとし、「市の単費で出さなければならない。今でも見送られるべきと思っている」とした。

退任前の会見で、落選した選挙戦についての話に多くの時間を割いたことに触れ、「選挙結果を『悔しい』と思っている人はたくさんいると実感している。その気持ちの代弁と言えば波紋を広げるかもしれないが、あえて私の思いを述べた」と語った。

次期市長に期待することとして他の自治体などとの連携強化を挙げ、「特に隣の丹波篠山市との良好な関係を継続してほしい」と話した。

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