「モ~すぐ丑年」 新年へ置物作り 日展会員の彫刻家

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来年の干支の牛の置物作りに励む磯尾さん=2020年12月10日午前10時33分、兵庫県丹波市柏原町柏原で

「3代目柏里(はくり)」を名乗る彫刻家で日展会員の磯尾隆司さん(61)=兵庫県丹波市柏原町=が、来年の干支の牛の置物作りにいそしんでいる。父親の2代目柏里(本名・健一さん)は、牛の作品を多く作り、「牛の柏里」との異名をとった作家。2代目の作った牛の木彫作品の写真を参考にノミを振るっている。

磯尾さんは金沢美術工芸大学を卒業後、帰郷。2代目と一緒に毎年、新年に向けて置物を作ってきた。2001年に2代目が死去。その2年ほど前から1人で作り始めた。

日展会友だった2代目は日展に24回、入選した。そのうち初入選を除いて、全てが牛を題材にした彫塑だった。日展だけでなく、日彫展にも牛の彫塑を出品していたため、年に2回は牛の彫塑を制作。依頼を受けて牛の木彫を作ることも多かった。

磯尾さんは今年、座り込んでいる牛、ゆっくりと歩いている牛の2種類を制作している。いずれもオス牛で力感のある作品。

2代目の牛の作品について、「何十年にもわたって作り続けたモチーフだけに、さすがだなと思う。牛の体のつくりを熟知しており、干支の置物の中でも牛は異彩を放っている」と感心。仕事場では2代目の木彫写真を手元に置いて、ノミづかいなどを学んでいる。

日展で2度、特選に入り、日展の審査員も務めている磯尾さん。牛の木彫については2代目に脱帽しつつ自身の持ち味を生かした置物作りに励んでいる。

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