兵庫県丹波市の野鳥愛好家、横谷敏郎さん(69)が、同市内の加古川で珍しい水鳥「トモエガモ」を撮影した。マガモの群れと行動を共にする雄のトモエガモを見つけ、望遠レンズを構えて、水辺で羽を休めている様子を切り取った。
全長約40センチ。顔に黒と緑、淡い黄、白色が組み合わさって「巴型」の模様に見えることから、この名が付いたという。
同市内の鳥仲間から情報を得て現場へ。横谷さんは「ネットや図鑑では見たことがあるが、生で見るのは初めて」と言い、「(情報をくれた)鳥仲間も20年以上ぶりに見たと聞いている」と話した。
横谷さんは「太陽光線の具合で、美しい模様の出方が大きく違ってくる。この冬は、ばっちりときれいな模様が浮き出た写真を撮りたい」と意気込んでいる。
日本では冬鳥。個体数は少なく、環境省レッドリストで絶滅危惧2類(VU)に指定され、県レッドデータブックでもCランクで記載されている。