シークレット開催もぼやで中止 関西最大規模の花火大会

2020.12.10
事件地域

途中で中止になった大会で打ち上げられた花火=2020年12月5日午後7時45分ごろ、兵庫県丹波篠山市遠方で

兵庫県丹波篠山市のゴルフ場でこのほど行われた関西最大規模の花火大会「花火を見上げる物語」の開催中、敷地内でぼやが発生し、途中で大会が中止になった。周囲の枯れ草など約7平方メートルを焼き、午後10時半ごろ鎮火した。会場には客を乗せた約30台の大型バスが来場するなど、関西圏を中心に約1600人が来場していたが、けが人はなかった。

 

愛知県の花火業者有志などでつくる「3密回避花火大会実行委員会」が主催。大会は、密を避けるため、チケット購入者のみに場所を知らされる「シークレット」形式で、全国各地から16の花火業者が集まり、約1万発を打ち上げる予定だった。

約7平方メートルを焼いた火災の発生現場

午後7時45分ごろからスタート。プログラムの中盤に差し掛かった同8時5分ごろ、警戒に当たっていた地元の消防団員が、打ち上げ地点付近から火が出ているのを確認し、丹波篠山市消防本部に通報。待機していた団員や花火師らが初期消火に当たり、同8時55分ごろに鎮圧した。花火の火の粉が出火原因とみられる。

開催の継続について、実行委や市消防本部、県などで協議したが、県から許可を得ていた、9時までという開催時間を過ぎていたため、大会途中で中止が決まった。

同実行委は、消防本部などとの現地調査などを経て、県に開催を申請。県は、安全面に問題はないとして許可していた。

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