パラグライダーきっかけに移住 菅沼加奈子さん(丹波市)

2020.12.13
たんばのひと

菅沼加奈子さん

空飛んで新しい扉開く

「空、飛んでみぃひん?」。5年前、友人とパラグライダーに挑戦するため、初めて丹波市を訪れた。岩屋山からタンデム(2人乗り)飛行を体験。飛んだ瞬間に心奪われた。翌週から「ロールアウトパラグライダースクール」に通い始め、半年後には単身、青垣に移住した。
「パラで人生が変わったね」と言われることがある。一番大きな変化は、結婚して、子どもができたこと。夫はパラグライダースクールのインストラクターで、結婚も出産も予想外の出来事だったが、子どもを通じて新しい世界が広がった。

小さい頃からハンドメードが好きで、出産後はおくるみやおむつケースを手作りした。作品を見た子育てセンターの先生に勧められ、友人とマルシェに出品。「iro(いろ)」の名前で、ハンドメード作家として活動するようになった。

最近、一番の関心は、自然の中で子どもと一緒に活動すること。十数人のママたちで「青垣de遊び隊」を立ち上げたばかりで、これまでに焚き火や“キャンプ飯”を楽しんだ。

また、子どもと山登りも始め、市内で友人たちと登山道づくりの活動にも参加している。「やりたいことがこんなに出てくるとは思わなかった。パラグライダー以外は何も知らずに移住してきたけれど、今、丹波市が楽しい。来てよかった」

勤務先は、市から事業委託を受けている一般社団法人Beの移住相談窓口。野菜や米がおいしい地域ということは、引っ越して来てから知ったという。パラグライダーのようにふわりと風に乗り、自然体で地域に溶け込みつつ、新しい芽も育てている。島根県益田市出身。41歳。

関連記事