兵庫県丹波篠山市への移住や、リモートワークを活用しながら同市で働くことに興味がある人たちを対象にしたツアーがこのほど、4泊5日の日程で行われた。県内をはじめ、近畿、関東から7組11人が参加。「お試し版『二拠点生活』」と題し、古民家を活用した宿泊施設などに泊まりながら、農家体験や城下町のまち歩きなどを楽しむプログラムを用意。参加者らは、丹波篠山での暮らしに触れつつ、働きながら休暇を取る「ワーケーション」を体験するなどした。
11月に続き2回目。株式会社「NOTE」が主体となり、観光庁の事業で実施した。市、商工会、観光協会、一般社団法人「ノオト」、株式会社「アクト篠山」、一般社団法人「ウイズささやま」の7団体が連携して企画した。
城下町コースと農村コースの2プランを用意。農村コースはトラクター体験や、草刈り講習などがあった。合同でテレワークオフィスの見学も行われた。
神戸市で輸入業をしているトレパニア・ジェフリーさん(46)は、妻の美枝さん(44)と参加。美枝さんは「初めて来たが、自然がきれいですごくいいところ」と言い、ジェフさんは「インターネットと倉庫があれば仕事はできる。出身のカナダの自然と似ているので自分に合うかもしれない」とほほ笑んでいた。
ツアーを企画した7団体は今後、連携体制を継続しながら、新たな観光まちづくりの活動に組織横断的に取り組む方針。