ロッテ入団会見で中森投手 「実感湧いてきた」「160キロ投げる」 意外な回答で会場沸かす

2020.12.15
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新入団選手発表会でユニホームに身を包み、ガッツポーズをする中森投手=埼玉県で

千葉ロッテマリーンズの新入団選手発表会がこのほど、ロッテノベーションセンター(埼玉県さいたま市)であった。ドラフト2位で入団した中森俊介投手(明石商業高・兵庫県丹波篠山市立篠山東中出身)の背番号は「56」に決まり、会見場で初めてユニホーム姿がお披露目された。縦じまのユニホームに袖を通した中森投手は「改めてプロになったんだなという実感が湧いてきた」と心境を語り、「1年目から15勝し、チームを日本一に導きたい」と、力強く決意表明した。

中森投手は、今年ドラフトで指名された他の8選手らと共に会見に臨んだ。プロでかなえたい夢を披露するコーナーでは、「160キロ!」と記したボードを手にしながら、「小さい時から160キロを投げたいと思ってピッチャーをやってきた。プロの舞台で出したい」と語った。

ロッテファンに対しては「打者に向かっていく強い気持ちが持ち味」とアピール。特技について質問されると、「幼稚園から小学校6年までやっていたピアノ」と答え、すぐに「けど今はほとんど弾けない。特技ではないですね」と”前言撤回”し、会場を沸かせた。

呼んでほしいニックネームは「シュンボー」と答えた。ルーツについて問われると「小学生のころから呼ばれていたけれど、なぜそう呼ばれるようになったかは不明」と淡々と話した。目標にしている選手は読売ジャイアンツの菅野智之投手といい、「どの球種でも勝負ができて空振りが取れる」と、自身が理想とする投手像に重ね合わせた。

千葉の印象について聞かれると「ディズニーランド」と回答。「高校2年生の時の修学旅行で行く予定だったけれど、インフルエンザになってしまい行けなかった。死ぬまでに行きたい」と野球以外の夢を明かし、ここでも笑いを誘っていた。

会見後の記念撮影では、司会を務めた同チームのスタジアムアナウンサー、谷保恵美さんが、「パイ生地を64層に重ね合わせて焼き上げている」と中森投手の好物の菓子「パイの実」のおいしさの秘密を紹介。谷保さんから「驚きましたよね?」と振られた中森投手は笑顔でうなずいていた。カメラマンに求められ、「パイの実」を模した巨大なレプリカを掲げるシーンもあった。

井口資仁監督は、中森投手について「うちにはなかなかいない、(相手打者に)向かっていくタイプのピッチャー」と評した。1年目からの起用の可能性については「高校時代から投げ込んできているので、昨年の(佐々木)朗希とは違う。高い目標を持って体をつくって来てくれればゼロではない」としつつ、「しっかりと育てたい。まずはキャンプの段階でどれだけ体ができているかを見たい」と話していた。

11月26日には神戸市内のホテルで仮契約を結んだ。契約金は6000万円で、年俸は720万円(金額は推定)。

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