きょう文化財防火デー 火災想定し訓練実施 「細心の注意払う」

2021.01.26
地域

水消火器で初期消火の訓練を行う溝口住職(右)ら=2021年1月17日午前10時41分、兵庫県丹波篠山市西浜谷で

きょう1月26日の「文化財防火デー」に合わせ、兵庫県丹波篠山市消防本部は、同市西浜谷の長源寺太師堂(市指定有形文化財)で放水訓練を実施した。本部隊員4人が出動。素早くホース4本を連結させ、放水までの一連の作業を確認した。

境内で落ち葉を燃やしていたところ、強風にあおられて裏山に飛び火し、太師堂に延焼しそうだという想定で実施。溝口泰守住職(46)から通報を受け、隊員が駆け付けた。

溝口住職は、「太師堂では線香を使うこともある。檀家のみなさんに建ててもらったお堂や寺を守るのも私の使命。細心の注意を払いたい」と気を引き締めていた。

文化財防火デーは、昭和24年1月26日に現存する世界最古の木造建造物である奈良県の法隆寺金堂壁画が焼損したことをきっかけに定められた。

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