令和に”建立”猫神社 猫カフェに鎮座 出入りの作家らが造る「ご利益自由に」【シリーズ・丹波ムー】

2021.01.06

店の敷地内に“建立”された「まめ猫神社」=兵庫県丹波篠山市南新町で

神社と言えば大半が長い歴史を持ち、人々の信仰を集めてきたものだが、兵庫県丹波篠山市南新町に最近、新たに神社が”建立”されたと聞き、現場に向かった。その名は、「まめ猫神社」―。

 

 

 

 

 

古民家を改装した猫カフェ「くつろぎ古民家 まめ猫」の敷地内に鎮座する。朱塗りの鳥居、社の前にはたくさんの猫の置物、脇にはおみくじまで。

ネコのひげが入った「ねこひげ守り」

店主の中町結紀さんに尋ねると、全て手作りで、店の常連の作家たちが作り上げたもの。発案は、今や店の手伝いまでこなすイラストレーターのわらびもちさん(36)。本人を直撃した。

「神社は生活の身近にあるもので、私自身、神社が好きでよく訪れます。信仰と言えるほど大それたものでなくても、神社は人が集う場所。お店に来た人がちょっと立ち寄ってくれたらと」

祭神はないが、”御神体”としてクリスタル調の猫の置物を祠の中に入れている。御利益は、猫や訪れる人同士の「縁結び」で、この店からさまざまなつながりが広がることを期待しているというが、「好きで勝手に作っている神社なので、ほんとはなんでも。自由に想像してもらって、『こんな御利益があった』という話題が広まれば、それが御利益になるのかもしれません」とほほ笑む。

ネコのひげを試験管に入れた「ねこひげ守り」も販売中。ネコのひげには厄除けや金運アップ、恋愛成就の御利益があるとされているそう。果たしてこれからどんな御利益が生まれるのやら。

新年は3日から営業する。

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