祠の中にまさかの… 巨大な男性のシンボル 婦人病平癒と安産子育てに【シリーズ・丹波ムー】

2021.01.10

男性のシンボルが祭られた淡嶋神社。普段のお世話は地域の女性がされているそう=兵庫県丹波篠山市篠山市立町で

兵庫県丹波篠山市の立町通りから王地山に向かって伸びる細い道に、ひっそりとたたずむ「淡嶋神社」。一見、何気ない町中の祠に見えるが、格子の中を覗きこむと、実に立派なものが祭られている。そこにあるのは木製の巨大な男性のシンボル。50センチはありそうだ。

1845年に建立された神社に掲示されている縁起によると、「霊験は婦人病平癒と安産子育てに著しい」。和歌山市の淡嶋神社総本社では、安産・子授け祈願に女性が下着を奉納しているそう。

古来、男性のシンボルは生命力の象徴とされ、さまざまな遺跡からもそれをかたどった祭祀具が出土。現在でも、シンボルが登場する祭りが全国各地に伝わっている。

実物を見れば少しだけ赤面するが、何千年と続く人々の祈りの象徴なのだ。

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