若者の挑戦!イチゴ園開園 5400株を栽培 「都会でもできないことを」

2021.01.29
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5400株を栽培するハウスで、朝採りしたイチゴを手にする「ことぶき農園」の足立竜真さん=2021年1月14日午後3時27分、兵庫県丹波市青垣町大名草で

兵庫県丹波市青垣町に観光イチゴ園「ことぶき農園」が今冬オープンし、来園客が春のように温かいハウスの中でイチゴ狩りを楽しんでいる。高設栽培された「かおり野」「さちのか」「やよいひめ」「おいCベリー」の4品種が45分間、食べ放題。

園主は、新規就農者の足立竜真さん(23)。大学卒業後、1年間、市内でイチゴの施設栽培を学び、独立した。祖父が耕作していた農地で父の会社員、寿さん(58)が、米、ブドウ、黒枝豆などを栽培しており、三角屋根のハウス2棟(8・5メートル×51メートル)を併設し、新しく販売所を設けた。

5400株が植わるハウス内の全株を毎週1回は見て回り、必要な手を入れるようにしている。「勉強しながら、手入れを怠らず丁寧に育てているつもり」と言う。

朝採りしたものを園で直売しているほか、市内の道の駅などで販売している。

地元に友人が多く、大学時代から週末には帰郷し、友人と遊ぶ傍ら、父の農業を手伝い、そのまま就農した。「都会ではできないことをここでやっていきたい。農園に来てほしいのでイチゴ以外の野菜も育て、観光農園として充実させたい」と笑顔を見せた。

イチゴ狩りは土・日曜、祝日が基本。平日は応相談。料金は気温が温かくなるに連れ下がる。1、2月は大人2000円、小学生未満1400円、3歳未満700円。直売所は水―日曜の午前9時―午後3時ごろまで。

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