兵庫県丹波市の川代渓谷でカモの仲間「オシドリ」の群れが撮影された。警戒心が強く、人を寄せ付けないことで知られる野鳥だが、地元の会社員の男性(60)が超望遠レンズで川面に突き出た岩の上でたたずむ自然な様子を撮った。
2、3年前に同じ場所で姿を確認していたので、「今年もいるかな」と出向いたところ、カルガモの群れに混じる19羽ものオシドリを確認。男性は、「思いがけず身近な場所で撮影することができ、うれしい」と喜んでいる。
丹波地域では10月から春頃まで見られる冬鳥。繁殖は極めて局地的で、個体数も減少していることなどから、県版レッドリストでBランクに指定されている。オスとメスがいつも一緒にいることから、仲が良い夫婦のことをさす言葉「おしどり夫婦」の由来になっている。