兵庫県丹波市山南町の民家の庭先の「しだれ梅」がほころび始め、春の訪れを告げようとしている。19日時点で4―5分咲き。短歌が趣味という家人の女性は、このしだれ梅を眺めながら「枝垂れ梅 空気の中の球体の うす桃色が展がりてゆく」と詠み、春の到来を心待ちにしている。
10年ほど前、庭を管理している庭師から、「庭に紅白の梅が対であるのなら、ピンク色のしだれ梅もきれいですよ」と勧められ、植栽した。
今では樹高約3メートル、根元直径約15センチに育っている。
女性は、「庭師さんの丁寧な剪定のおかげで、年々、枝が横に張り出して樹形が球体に近づき、美しくなっている。どうぞ自由に見学して」とほほ笑んでいる。