兵庫県丹波市青垣町の園芸愛好家、松重友七さん(69)宅で珍しいラン「虎頭蘭(コトウラン)」が見頃を迎えている。例年1、2本しか花茎が出ないが、今年は4本が出る「当たり年」。1本につき十数個の花がついており、甘い香りを漂わせている。
黄色のがくと、緑がかった黄土色の花のリップ部分に褐色の斑点がついている様が虎の頭に似ていることからこの名が付いた。ミャンマーやタイ、中国南部の高地に自生する大型のラン。20年以上前に購入し、株分けをしながら大事に育てている。
「直射日光を嫌う、かといって暗いところでは咲かない。明るい木漏れ日が差すところで育てています」と松重さん。「ラン、シンビジウムは小さい鉢で育てる。生命の危機を感じて、花を咲かそうとします」とこつを明かした。
ひと月半ほど花が咲くが、株が弱るのでひと月ほどで切るという。