落葉低木の「ロウバイ」があちらこちらで咲き始め、早春の便りを届けている。兵庫県丹波市柏原町にある「丹波年輪の里」でも、3割ほどが咲き、周囲にかぐわしい香りを放っている。
「蝋梅」の名前の通り、ろう細工のような半透明の黄色い花がうつむき加減に咲く。別名「唐梅」が示すように中国原産で、17世紀に日本に渡来したという。
同施設の職員は、「コロナ禍で人間の世界は大変なことになっているが、季節はそんなことに関係なく今年もちゃんと巡ってきてくれた。春らしいロウバイの香りに気持ちがホッとします」と話していた。