珍しい殻の色の卵を産むチリ原産のニワトリ「アローカナ」を飼育している兵庫県丹波市などのメンバーが所属するグループ「アローカナ鶏っ子倶楽部」(南伸枝代表)が、仲間の輪を広げたいと、お試し飼育のメニューをつくった。雌2羽を小屋と餌付きで2週間貸し出す。南さんは「趣味程度であれば飼うのは大変ではないと知ってほしい。庭先で子どもたちが卵を取るような風景が増えればうれしいですね」と話している。
昨年の春に最初のひよこを仕入れ、現在、丹波市内を中心に12家族が125羽を飼育。11月ごろから卵を産み始めたという。初めて鶏を飼う人がほとんどで、SNS(交流サイト)で情報交換しながら飼育を楽しんでいる。
餌は、丹波市内の豆腐店から無償提供してもらっているおからと、米ぬか、くず米、カキ殻などを混ぜて作ったものをメンバーに配布。「雑草も食べてくれるし、餌はほとんどお金がかかりません。何を食べているか分かっているので卵も安心です」と南さん。
アローカナの卵は、殻が薄緑色や薄水色と表現される独特の色。ビタミンBなどが豊富で栄養価が高いという。
お試し第1号として参加した女性(47)は、「世話に手がかからないし、とにかくかわいい」と笑顔。「卵を産まなくなってからの寿命のこともあるので、よく考えて飼うかどうか決めたい」と話していた。