3学期に入ったころから、兵庫県丹波篠山市内の小学校3年生の児童が下校中にある場所を通ると、決まってトビ3羽が近くを飛び回るようになった。大きさの順に「大」「中」「チビ」と名付け、大きな声で呼ぶと、どこからともなく舞い降りて来る。児童の祖父母は「昨年から不審者情報があったから、見守ってくれているんやな」と感謝している。
児童は約2・3キロの道のりを登下校している。自宅近くの森のそばまで来ると、トビ1羽が上空を飛ぶようになった。そのうち2羽、3羽と増え、毎日飛んで来るので名前を付けた。妹や友だちが呼び掛けても姿を現さないが、児童が大声で名前を呼ぶと、上空から舞い降りて来て、児童の周りを回ったり、近くの電柱に止まったりする。
3月に入ってからは、学校付近でもトビが姿を現すようになり、児童の下校を見守っている。児童は「僕が名前を呼んだらなぜか迎えに来てくれる」とうれしそうだった。