新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への優先接種が、兵庫県立丹波医療センター(丹波市氷上町石生)でも始まった。8-10日までの3日間で、同病院に勤務する91%(830人中、755人)が接種した。
職員、委託業者のトップを切って秋田穂束院長(70)が接種。医師の問診を受けた後、看護師が左腕の上腕三頭筋に筋肉注射した。その後、接種会場で15分間いすに座って体調に変化がないか経過を観察した。
秋田院長は「チクッとするぐらいで、痛みは大したことがなかった」と言い、「住民のみなさんが安心して接種を希望されるよう、できるだけ多くの職員に接種してほしいと思っていた。91%の接種は市民への大きなメッセージになる。かかっても軽症で済むことが多い若い世代も、高齢者にうつすことがある。うつさないように接種してほしい」と呼びかけた。
同病院に設置された超低温冷凍庫から、市内医院などの医療従事者用のワクチンを小分けにする。今後、ワクチン接種が進む中で接種者に体調異変が生じた場合などは同病院でフォローする。