兵庫県丹波篠山市は、非常時の備蓄水にと、市の水道水を使ったアルミボトルの「災害用備蓄保存水」(490ミリリットル)を製造した。市のPRを兼ねて、パッケージには清流をイメージさせる市内の川の写真を採用。販売の予定はないが、備蓄のほか、上下水道関連のイベントなどで配布していく。
福住浄水場で浄水した水を使用。賞味期限は10年間で、1万本を製造。費用は220万円だった。
パッケージには、「第3回ささやま景観写真コンクール」の入賞作品で、清らかな水辺で遊ぶ子どもたちが写された「川遊び」を採用した。
これまではペットボトルで5年保存の水を備蓄し、賞味期限が近付いたものから防災学習などで市民に配布し、補充している。今後は段階的に10年保存がきく新ボトルに切り替えていく。
製造に携わった市市民生活部市民安全課と上下水道部経営企画課は、「防災や水の大切さとともに、おいしい水がある土地だということもPRできたら」と話している。