兵庫県立丹波医療センター病院ボランティアグループ「オオムラサキ」(会員約60人)の代表を3月末で退く荻野美代子さん(84)=丹波市=に24日、秋田穂束院長が感謝状を贈り、長年の活動をねぎらった。荻野さんは「多くの人に関わらせてもらい、ありがたく、やりがいがあった。これからは一会員として役に立ちたい」と謝辞を述べた。
2011年に、同病院の前身、県立柏原病院で立ち上げ、病院玄関で患者の案内、医学生との交流会の手伝いなどを担った。19年の移転新築後も活動を継続。新築にあたり、病院はボランティアの部屋を用意。案内に加え、花壇の手入れが任務で加わった。この1年は、新型コロナウイルスの感染防止のため、来院者と接触しない、針仕事や花壇の手入れに従事した。
秋田院長は、同グループの研修会で「病院祭り」の提案があり、県立病院で初めて祭りを開くことになった思い出を語り「病院全体で一つのことを成し遂げる成功体験になった。今でも感謝している」と言葉をかけた。
荻野さんは「身に余る言葉を頂き、もったいない。素晴らしい病院ができ、高度な医療が受けられて幸せ。陰ながら力になりたい」と締めくくった。