兵庫県丹波篠山市議会は、新型コロナウイルスなど重大な感染症のまん延や、大規模災害などによって、議員が各委員会の開催場所に集まれない場合に、オンラインを活用した委員会を開催できるよう、委員会条例を改正した。
条例改正に向けて、「模擬オンライン委員会」を開催。議員の一部が新型コロナの濃厚接触者として自宅待機となり、委員会の開催に必要な出席者数に達することができない場合を想定した。
同市議会は2014年からペーパーレス化を目的に全議員にタブレット端末を貸与しており、端末を通してウェブ会議アプリ「Zoom」を活用。市役所本庁舎の委員会室と議員の自宅をつなぎ、質疑や答弁、討論、採決までの演習を行い、手応えと課題などを検証した。
大きな支障なく運営できたことから、2月の本会議でオンラインでの開催を認める条例改正案を可決した。
森本富夫議長は、「委員会への参集が困難であってもオンラインの活用による委員会の開催を可能とし、議会の責任を果たしたい」とした。