兵庫県丹波市青垣町大名草の山中で、ミツマタが見頃を迎えている。鮮やかな黄色の小さな花が密集して下向きに咲き、まもなく春本番を迎える山腹を彩っている。
薄暗いスギ林を埋め尽くすように咲き乱れ幻想的。無数の星が降り、時間が止まったかのように思える。
ジンチョウゲ科の落葉低木で、その名が示す通り、枝が3つに分かれて生育する。樹皮は紙幣など和紙の材料になるが、同所では採取されることなく、また、シカも食べないことから、群落を形成しやすい。
雨の中だった21日にも、傘を指した人たちが時折やって来ては、「きれい」などと口にしながらスマートフォンをかざしていた。