近世・近代の面影を色濃く残す兵庫県丹波篠山市の河原町通り(約600メートル)で「無電柱化事業」が進んでいる。26日時点で電柱はほぼ撤去され、歴史を感じさせるまちなみの上に青空が広がっている。
通りは国重要伝統的建造物群保存地区のひとつで、間口が狭く、奥行きが深い「妻入り」の商家が並ぶ。
同市は国の「景観まちづくり刷新モデル地区」に選ばれ、17年度から無電柱化事業などに取り組んできた。河原町通りでは計39本の電柱を引き抜く計画で、今月末までにはすべての撤去が完了する見込み。電線類は地中に埋設されている。
市担当課は、「タイムスリップしたかのよう。地元の人も観光の人も、歴史的なまちなみを楽しんでもらえたら」と話している。