兵庫県丹波地域では田植えの準備が始まり、水を引き入れた田んぼなど春の穏やかな田園風景が広がる。そんな中、慌ただしく農作業に励む農夫をつけ狙う「サギ集団」の姿が―。
土と水をかき混ぜて田んぼの表面を平らにする「代かき」をするトラクターの周りにはアオサギやダイサギ合わせて十数羽が集合。田んぼを端から端へと往復するトラクターにまとわりつく。
お目当ては、トラクターに驚いて飛び出してくるカエルなどの小動物。サギたちはトラクターの動きと運転手に気を配りながら獲物が飛び出してくると、「われ先に」と長いくちばしで素早く捕らえ、口の中に放り込んでいた。これも農村の春の風物詩ともいえる。