再び全市民へクーポン券 大人3千円、18歳以下5千円 高齢者には地酒も

2021.04.13
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兵庫県丹波篠山市は、新型コロナウイルスの影響で打撃を受けている地域の事業者と市民らを支援することを目的に、全市民に市内で使える「ワクワク都市(シティ)クーポン券」を配布する。19歳以上の大人は1人3000円分、18歳以下は5000円分で、6月下旬をめどに郵送する予定。今月8日に開かれた市議会に同クーポン券配布を含むさまざまなコロナ禍に対応した経済対策の施策を提案し、可決された。

使用期限は7月1日から9月30日までの92日間。今年2月末時点で市内の19歳以上は3万4790人、18歳以下は5992人。対象者を決める基準日を5月1日とし、転入、出生を考慮して4万964人への配布を想定している。総事業費は約1億4800万円。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用する。

全市民対象のクーポン券配布は今年1月の「まるいのお年玉クーポン」に続いて2回目。市は、「商工業者の販売促進と各家庭の生活支援・消費喚起が目的」とした。今後、クーポンを取り扱う事業所を募集。事業参加を希望する店舗は、商工会や観光協会加盟店は各所属組織で、それ以外の店舗は市商工振興課で参加申し込みを受け付ける。事業は市と商工会などで実行委員会を組織して行う予定。

経済対策ではほかに、地元の酒蔵を支援するため、地酒(300ミリリットル)を購入し、9月の敬老事業で対象となる75歳以上に贈呈。また9―11月にかけて、児童扶養手当受給世帯と住民税非課税の子育て世帯に、1世帯当たり20キロの市内産米(新米)と丹波ささやま茶の緑茶ティーパック1袋(50パック入り)を支援品として贈る。また中小企業の販売促進支援として、広告印刷や新聞広告掲載などの宣伝に必要な経費を補助する事業なども始める。

計7事業の総事業費は約2億7400万円。

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