指揮者×心理学者 佐渡裕さんと河合俊雄さん対談 5月23日「こころの子育て」テーマに

2021.04.30
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ちるみゅー設立20周年を記念して開く、佐渡裕さんと河合俊雄さんの対談イベントのチラシを手に「名誉館長の言葉を未来につなげていきたい」と話す垣内館長=2021年4月18日午後3児38分、兵庫県丹波篠山市小田中で

兵庫県丹波篠山市にある篠山チルドレンズミュージアム(通称・ちるみゅー)は設立20周年を記念し、5月23日午後2時から同館体験シアター棟で、世界的指揮者の佐渡裕さんと、臨床心理学者の河合俊雄さんの対談イベント「こころの子育ての未来―河合隼雄名誉館長が遺したもの」を開く。丹波篠山市出身の心理学者、故・隼雄氏をよく知る2人が、隼雄氏が生前に残した言葉やエピソードなどを語り、隼雄氏の著書のタイトルにもなっている「こころの子育て」について考える。垣内敬造館長は「名誉館長の言葉を未来につなげていきたい。子育てに迷われている人の道標にもなれば」と話している。事前予約が必要。先着120人。

20周年を機に、過去の歩みを振り返るだけでなく、コロナ禍や「ソサエティー5・0」と呼ばれる情報社会など、これから子どもたちが生きていく未来について考えるイベントをしようと企画。隼雄氏と生前から親交が深かった佐渡さんと、隼雄氏の長男で、河合隼雄財団代表理事の俊雄さんに提案した。

司会進行は垣内館長が務め、1時間程度を予定している。垣内館長は「佐渡さんは前向きで熱く、俊雄さんは冷静で親身になってアドバイスをくれる方。このパンデミックの中、『動』と『静』の2人から勇気をもらえる言葉が聞けるのでは」と話している。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、体験シアター棟への入場は120人までに制限。入場できない人に向け、会場外にパブリックビューイング会場を設ける。

対談前の午後1時から、多紀小学校4―6年生58人の金管バンドが、屋外テラスステージで歓迎演奏を行う。演奏終了後には、児童と佐渡さんが交流する時間もある。

新型コロナ感染対策のため、当日の入館可能人数は350人まで。入館時には検温を行い、来館者には手指の消毒、マスク着用を呼びかける。

体験シアター棟で対談を聞くには電話での事前予約が必要。1組2人まで。無料(別途入館料が必要)。託児サービスもあり、希望者は電話で申し込む。

入館料は高校生以上700円、小中学生500円、就学前から2歳までの幼児250円。丹波篠山市民は無料。

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