清流にゆらり 復活の白い花「バイカモ」 消失の危機乗り越え見ごろ

2021.04.20
地域

清水川の川面を彩るバイカモの花=2021年4月20日午前7時1分、兵庫県丹波市青垣町桧倉で

兵庫県丹波市青垣町の清水川で水生植物「バイカモ」が見ごろを迎えている。春空の下、水面から突き出た茎の先に咲いた白い花が川の流れに合わせて小刻みに揺れている。

キンポウゲ科の沈水・多年生水草。梅の花に似た直径1・5センチほどの花を咲かす。県版レッドデータブックでは「絶滅の危険が増大」を示すBランクに指定されている。

もともと名所だったが、1960年代に周囲の河川で堤防整備が進んだ影響で水量が激減し、姿を消した。その後、地元自治会が再生に着手。近隣から譲り受けたバイカモを根付かせてきた結果、群生が200メートルほどに広がっている。

その後も消失の危機を乗り越えてきた自治会長の男性(60)は、「美しい里山環境と合わせて楽しんでもらえたら」と話している。

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