特急定額、家賃補助― 市とJRが共同プロジェクト 「おためし地方暮らし」いかが?

2021.04.20
地域

地方への移住希望者の後押しと鉄道利用の促進を兼ね、JR西日本と兵庫県丹波篠山市などは、地方への移住を検討している人にさまざまな支援を行う共同プロジェクト「おためし地方暮らし」をスタートする。特急月額利用サービスや滞在住宅の家賃補助を行い、京阪神などの企業に勤務しつつ、生活の拠点を地方に移し、テレワークと出社を組み合わせた新しいライフスタイルを提案する。今月28日まで参加者を募っている。

同市のほかに京都府南丹市、滋賀県高島市とのプロジェクト。3市の中から好きな滞在エリアを選ぶ。

丹波篠山市を選んだ場合、賃貸住宅の提供に加え、月額家賃の2分の1で、上限3万円を補助する。

またJR篠山口駅から大阪駅か尼崎駅、園部駅から京都駅の区間で特急を利用する際、月額3000円を支払い、チケットレスサービスで乗車すると、特急券の購入金額をICOCA(ICカード乗車券)ポイントで還元する「鉄道サブスクサービス」を受けられる。利用上限は20回で、乗車券の購入は実費。市は、「毎日出社する人よりも、テレワークで月に数回出社する人向け」とする。

ほかにインターネット環境を整えるモバイルWi―Fiルーターを無償で貸与。レンタカーも月額2万3500―2万8500円の特別プランで借りられる。

対象者は京阪神に通勤する家族で、大人2人以上の参加が条件。6月1日―3月31日までの長期と、期間のうち1カ月―3カ月の短期がある。

各滞在エリアとも5組程度を募集。JRが抽選する。21日午後6時半から、オンラインで無料セミナーを開き、各エリアの魅力を紹介する。

各エリアは、京阪神からの通勤圏内で、近年、移住者が増えている場所が選ばれた。丹波篠山市創造都市課は、「プロジェクトに参加することで、通勤圏であることをPRできる。地元の人にも注目を集めていることを知ってもらえたら」と話している。

問い合わせや応募はJRの公式ホームページから。

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