兵庫県丹波篠山市の倉本集落で約5000株のシバザクラが見ごろを迎えている。田畑ののり面や、近くを流れる川の堤防沿いなどに桃色と白の鮮やかな帯が続いており、緑豊かな農村風景の中でひときわ目を引いている。
周辺4集落でつくる「川上地区農地・水・環境保全向上対策協議会」の活動の一つ。景観維持や生態系保全などにつなげようと住民が一体となり、2010年に植栽を始めた。4種のシバザクラのほか、ハーブも植えており、交流している都市住民とともに、毎年約500株ずつ増やしている。
同協議会役員の井貝敏夫さん(67)「コロナ禍で大変な時代だが、農村に映えるシバザクラを見てもらい、少しでも元気になってほしい」とほほ笑んでいる。