兵庫県丹波市山南町の荻野憲俊さん(90)宅で、珍しい黄色の西洋カタクリが見頃を迎えている。かれんな花が無数に咲き、春の庭を彩っている。
一般的な紫色のカタクリと比べ、1株に2―3輪の花をつけるのが特徴。見る人が楽しめる珍しい花をと、10年以上前から育てている。
自然に近づけた環境で育てようと、山の斜面のように花壇に勾配をつけ、直射日光ではなく木漏れ日が当たるように木の陰に植えた。特に西日が当たらないように気を配ったという。
荻野さんは「花の数は例年より少し多く、早く咲いた。今年もきれいで、心が癒やされます」とほほ笑んでいる。