兵庫県丹波篠山市内の道端でキク科の多年草「オオキンケイギク」が開花している。黄色く、かれんな花だが、強靭な生命力で在来の野草を駆逐してしまうため、生態系への影響から「特定外来生物」に指定されているものだ。
北米原産。5―7月にかけて開花する。環境省が特定外来生物に指定しており、栽培、運搬、保管、販売、野外に放つことなどを禁じている。同市ではチラシを配るなどして駆除を呼び掛けている。
日本には1880年代に観賞用として導入。丈夫で地面を覆う効果が高いため、道路法面の緑化に利用されたり、苗の販売もされたことから全国に広がったとされる。
散歩中だった男の子(5)は、「きれい」と目を細めるが、特定外来生物のことを聞くと、「かわいいのに。仲良くしたらええのにな」と口をとがらせていた。