優雅に空泳ぐ 圧巻140匹のこいのぼり 「眺めて元気出して」

2021.05.09
地域

優雅に空を泳ぐ140匹のこいのぼり=2021年5月3日午後1時18分、兵庫県丹波篠山市本郷で

兵庫県丹波篠山市の西紀北小学校前で、約150メートルにわたり、約140匹のこいのぼりが優雅に空を泳いでいる。同校区の20―40歳代の有志でつくる「郷遊会」(榮治彦会長)によるもので、30年ほど前から続く伝統を受け継いでいる。5月中旬まで。

同校の運動場から向かいにある丘までワイヤーを渡し、新型コロナウイルス終息への願いを込め、「コロナに負けるな!」と書いた看板も取り付けた。同校や西紀きた幼稚園の子どもたちが手作りした計3匹も空を泳いでいる。

地域住民から家庭で不要になったこいのぼりを募り、傷んだものと交換しながら続けている。

同会員のほか、同校、同園の教職員らも手伝って設営。風を受けながらこいのぼりが泳ぎ始めると、地域の人や近くを通りかかったドライバーが立ち止まり、写真に収めていた。

同会の榮会長(37)は、「緊急事態宣言で外出が制限される中、こいのぼりを眺めて元気を出してもらえれば。子どもたちの『きれいやなあ』という声を聞くとうれしく、やってよかったと思う」と話していた。

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