兵庫県丹波市の新型コロナウイルスワクチンの事務を担当する同市健康課が、市民からの問い合わせ、「電話がつながらない」などの苦情電話への対応で昼間は忙殺され、通常の業務時間が終わる夕方から本来の業務が始まるといった事態に陥っている。
日をまたいで残業し、また翌朝8時台から市民への電話対応に追われる日々で、体調を崩して休む職員も出ている。
接種の準備は、健康福祉部長、健康課長、予防接種係が担う。接種会場で実務を担う別働チームがあるが、接種計画を立案し、改善する事務を担う頭脳部分は6人。
苦情の電話は30分、40分、時には1時間以上に及び、業務がストップする。予防接種係で対応困難な数の電話がかかってくるため、同部の他課、他係の職員も電話対応に追われている。市は、応援職員を出す準備を進めている。
大槻秀美部長は「問い合わせはしてもらったらいい。予約が取りづらく、つらい思いをされており、心苦しい。電話応対で手が止まって事務が進まない現実があり、私たち職員も苦しい。安全に接種を進めたいのが一番の気持ち」と話した。