兵庫県丹波篠山市にある水産加工食品の製造・販売会社「かね徳 篠山工場」の敷地内に生える竹7本が花を咲かせた。竹の開花は60―120年に1度といわれる”珍現象”。稲穂に似た小さな白っぽい花を、枝先に無数につけている。
竹が生えているのは、同工場の新入社員向けの研修などに利用している施設の庭。今月初旬、社員の鳥居健志さん(62)が緑から黄に変色している竹を見つけた。「最初は『病気で枯れ始めているのかな』と思ったが、調べていくうちに花だと分かった」と笑う。
冨山昇司工場長(61)は「早くコロナが終息して景気が良くなることを祈って、毎日手を合わせておきます」と笑い、吉兆を願っている。